入社してから敷きふとんの製造ラインで働いています。私の担当は、布団に1枚ずつキルティングをすること。一直線に縫うものもあれば、波状に縫うものもあります。キルトの柄はコンピューターにプログラムされていますが、商品ごとに違うので、細かい注意が必要です。
機械を使いながら手も使う。
商品をしっかりと覚えておく必要があります。
製造ラインには、綿入れ、口縫い、キルティングの担当がいます。私は普段キルティングを担当していますが、綿入れの担当が不在の時は代わることもあります。1日で仕上げる枚数は商品の種類によっても違いますが、多い日だと1日で通常の2倍の量を縫ったこともあります。キルトの柄は機械にプログラムされていますが、きれいに仕上げるために、手作業で位置などを整えながら縫製していきます。
商品によってサイズが違うので、設定を間違えたまま縫製すると、機械を壊してしまう可能性もあります。設定している柄と流れてくる商品が合っていること、布団の位置に片寄りがないことが重要なので、機械の操作方法だけでなく、商品についてもしっかりと覚えておく必要があります。
先輩や同僚がとても丁寧に教えてくれて、
不安はすぐになくなりました。
学校を卒業する時に、この会社を紹介してもらったことが入社したきっかけです。あとは純粋に「布団ってどうやって作られているのかな?」という興味もありました。
キルティングをする時は大きい機械を使いますが、布団の口縫いや、側面の縫製をする時は、ミシンを使って手作業で縫っていきます。最初は本当に何もわからない状態で、その上私はミシンが得意ではなかったので、やっていけるのかなという不安も大きかったです。でも実際入社してみると、先輩や同僚がとても丁寧に仕事を教えてくれて、助けてくれたので、思っていたような不安はすぐになくなりました。
この仕事に就いて、ミシンや縫製など、自分の技術を身につけられたことはすごくやりがいになっています。あとは、良い仲間にめぐり会えたこと。今は立場上、教えることの方が多いですが、職場ではみんなお互いに声を掛け合って、「ここはこうした方が上手くいったよ」などとアドバイスし合いながら働いています。
「買ってよかった」と思っていただけるよう、
真心を込めて作っています。
商品の品質を保つのはもちろん、お客様にはより快適な眠りを届けたいので「西川の布団を買ってよかったな」と思っていただける、そんな商品を、真心を込めて作っています。特に気をつけているのは、きれいに丁寧に仕上げること。
ミシンで縫製する時は、力の入れ加減によって線が曲がってしまわないように、生地を引っ張りながら縫ったり、ミシンの踏み具合を変えてみたり、同じ仕事に携わっている仲間どうしで「こうした方がきれいに仕上がるよ」と教え合いながら作業をしています。
品質にはこだわって、優れた商品を作る。
自分の仕事をとても誇りに思っています。
デパートへ買い物に行ったりすると、自分達が作った布団を見かけることがあります。商品の品質表示ラベルを見ると、「これは私達が作ったんだな」とすぐにわかります。お客様が興味を持って見てくれているとやっぱり嬉しいですし、その人にとって一番寝心地のいい布団を、と思って作っているので、気に入ってもらえたらいいなと思います。
私達は常に布団の品質にはこだわっています。特許を取得している「ダブルウェーブ」の敷きふとんは、昨年グッドデザイン賞を受賞しました。当社にしかない優れた商品を作っているんだな、とあらためて自覚するとともに、自分の仕事に対してとても誇りに思っています。